うまくいかない人間関係から逃げるように選んだ海外挑戦が人生を大きく変えるきっかけに。英語で広がる世界と可能性を多くの人に伝えたい。
これまで9年間、英語コーチングに携わってきたそうですが、普通の英会話とはどう違うんですか?
一番の違いは、その人がつまづいている根本的な原因を見つけて、一人ひとりに合った「学び方」のプランから組み立てていくところだと思います。第二言語習得研究という科学的な学び方をベースにしながら、もっとも効率的な学習方法で伴走するので、成果が出るのが早いんですよ。そこが、普通の英会話スクールとは全然違うところだと思います。
英語学習をサポートする中で、英語力以外に大切だと感じたことはありますか?
英語力よりも、マインドの部分が大事だと感じることが多かったですね。日本人は、話せるのに「話せない」と思い込んでいる人がすごく多いんです。それは、間違えたら恥ずかしいという価値観や、ダメなところばかりに目を向けるクセ、自分を認められない「マインド」の問題だったりします。なので、心理学的なアプローチも組み合わせながらサポートしていました。
そもそも、なぜ多くの日本人は英語が話せないんでしょうか?
日本の英語教育って「質」自体は世界的に見ても高いんです。問題は、「音のインプット」が圧倒的に足りていないこと。文字ベースでずっと学んできたせいで、耳で聞いた音と、知ってる単語が頭の中で結びつかないんです。「milk」という単語を知っていても、実際にネイティブに発音されると、まったく聞き取れないんですよね。
「英会話に通ったのに、話せるようにならなかった」という人も多いですよね。
それ、あるあるです。実は英会話って、初心者にはかなり難易度が高いんですよ。言語習得ってスポーツと同じで、基礎を先に身につけることが大事なんです。野球だって、素振りもしないでいきなり試合に出ても打てないじゃないですか。それと同じで、基礎練習をすっ飛ばして、英会話という「練習試合」に挑むから、挫折しちゃうんです。
では、効率よく話せるようになるには、どうしたらいいんですか?
まず大事なのは、「なぜできないのか」を細かく見極めること。同じ「リスニングができない」でも、原因はいろいろあって。音そのものが聞き取れないのか、単語や文法がわからないのか、理解のスピードが追いつかないのかでやるべきことは変わります。お腹が痛いという症状でも、盲腸なのか食べ過ぎなのかで、処方箋が変わりますよね。それと同じです。原因がわかれば、やるべきことがわかる。結局それが、一番の近道になるんです。
なぜ英語や海外挑戦について発信したいと思ったんですか?
昔の自分と同じように苦しんでる10代、20代の子たちに、自分の経験を伝えることで力になりたいと思ったからです。私は中学生の頃、家でも学校でも、人間関係にずっと悩んでいました。親ともぶつかるし、友達関係もうまくいかなくて…。だけど、海外に飛び出して英語を身につけたことで、新しい価値観に出会えて、自分らしく生きられるようになったんです。
英語を話せるようになったことで人生が変わったのですね。
正直、私は英語そのものが好きなわけじゃないんですよ。でも、英語ができることでどれだけ自分の世界が広がるかということを身をもって体験しています。進学でも就職でも、選べる道の数がまるで違ってきます。だから「英語は、人生の選択肢を増やすためのパスポートなんだよ」ってことを伝えたいんです。
そもそも、なぜ海外に行きたいと思ったんですか?
実は、中学2年頃から急に太っちゃって…。容姿のことで陰口を言われたり、家庭環境も辛かったのでとにかく「この環境から抜け出したい」っていう気持ちが強かったんです。そんなとき、たまたま観た『ハリー・ポッター』に衝撃を受けて、「海外に行こう」って決意しました。
海外に行ったことで悩みは解消されましたか?
それが、逆だったんです(笑)。留学したら、もっと大きなコンプレックスと向き合わざるを得ませんでした。アジア人差別とか、英語が話せなくて全然コミュニケーションが取れないダサい自分とか。もう逃げ場がないというか。最終的には、それも全部ひっくるめて「これが自分なんだ」って、受け入れるしかなくなったんですよね。
そこから、どうやって楽しめるようになったんですか?
3ヶ月くらいで少しずつ聞き取れるようになって、6ヶ月目には自分の言いたいことも言えるようになりました。そこから一気に世界が広がったんです。学校のミュージカルに出演したり、サークルに入ったり、人前で自己表現する楽しさにどんどんのめり込んでいきました。
日本の学校とはどんな違いがありましたか?
私、昔から空気を読むのが苦手で。思ったことをはっきり言っちゃうタイプなんですよ。だから日本だとすごく浮いてしまって、悪口を言われたりしたんですけど、アメリカでは、自己主張しないと何も始まりません。だから、ありのままの自分でいることが、初めて「普通」になったんですよね。
どれぐらい海外に行ってたんですか?
高校のときに1年間、アメリカに交換留学をして、その後、いったん日本に戻った時期もありますけど、アメリカの大学を卒業してそのまま向こうで就職して、10年ほど前に日本に帰国しました。
「日本に戻るなら、日本人の英語力を上げることをやりたい」ってずっと思ってたんです。
これからどんな人に発信を届けていきたいですか?
海外に興味はあるけれど、「英語ができない」「自分には無理」と一歩を踏み出せずにいる人に届けたいです。英語が完璧になってからじゃなくてもいいし、自信がついてからじゃなくてもいい。英語をきっかけに新しい世界や価値観に触れることで、人生の選択肢はもっと広げられる。そんなことを、自分の経験も含めて伝えていきたいと思っています。
最近はどんな形で活動されているんですか?
substackというプラットフォームで、英語×海外挑戦をテーマに発信を始めています。英語そのものをゴールにするのではなく、その先にある新しい世界や価値観、自分自身の可能性を広げていくことを伝えたくて。私、人の成長を近くで見るのが、めちゃくちゃ楽しいし嬉しいんです。発信を通して、そんな瞬間を少しでも増やしていけたらと思っています。
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